Abstract
ポーラログラフによる銅合金分析の際に試料の予備処理操作として必要な銅の分離法には, 従来種々の方法が試みられているが, いずれも作業分析には不適当な点がある.本研究ではいまだほとんど用いられていないCuCNSとして沈澱分離する方法について検討し, 真鍮および青銅中のカドミウム, ニッケル, 亜鉛3成分の同時迅速定量を行った.その結果これら成分と銅との分離は良好であり, 銅を分離したのち, アンモニア+塩化アンモニウム溶液を用いて3成分を同時定量すれば簡便迅速な分離法として作業分析法に適していることがわかった.

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