A Physicochemical Study of Sintered β-LixV2O5

Abstract
LixV2O5多結晶体を調製し, β相中のLi+イオン分布について考察した. 固相反応による試料調製に際して, 従来用いられてきたリチウム源, Li2OやLi2CO3の代わりにLiVO3粉末を用いた. LiVO3, V2O5及びV5O3の混合粉末からなるタブレットを窒素雰囲気中560℃で予備加熱し, 得られた試料を粉砕, タブレットへ加圧成形そして窒素気流中560℃で11時間再び加熱した. 最終生成物はX線回折によりβ相であることが明らかとなった. LixV2O5試料を物理化学的に調べるためにLixV2O5/LISICON/Li0.25V2O5電池を構成した. 電池の起電力はリチウム含有量とともに単調に変化した. このことから試料のβ単一相領域は0.22≦x>0.55であること, 並びにこの相におけるLi+イオンは可能な陽イオン位置, すなわち7配位, 8配位及び4面体位置, に無秩序に分布していることが示唆された.

This publication has 0 references indexed in Scilit: