Studies on Bacterial Proteinase

Abstract
液化型アミラーゼ,糖化型アミラーゼ,所謂ペクチナーゼ,サッカラーゼ等を夫々分泌する等の特性を有する6種のBac. subtilisの分泌するプロテイナーゼについて,酒精による分画,或はイオン交換樹脂法による精製を行い,それ等プロテイナーゼに及ぼすカルシウム除去剤の影響,又ゼラチン粘度降下力とカゼイン分解力との関係,更にpHとそれ等酵素力との関係等を検討した結果,酵素蛋白の性状並びに蛋白分解の様式にかなりの差が認められた.これらのことからBac. subtilisの分泌プロテイナーゼと云っても菌株の相異により蛋白化学的性質は勿論,その特異性もかなり異るものであることが推察されるに至った,尚本研究に於て2種の細菌プロテイナーゼが結晶として分離された.