STUDIES ON ANTIOXIDANTS AND ANTIOZONANTS FOR RUBBER
Open Access
- 1 January 1966
- journal article
- Published by Society of Rubber Industry, Japan in NIPPON GOMU KYOKAISHI
- Vol. 39 (6) , 446-453
- https://doi.org/10.2324/gomu.39.446
Abstract
天然ゴム(NR), スチレン-ブタジエンゴム(SBR), ブタジエンゴム(BR), ブチルゴム(IIR) およびエチレン-プロピレン系ゴム(EPT) の熱空気劣化におよぼす各種アミンの作用を, アミンの酸化電位と対比させながら検討した.その結果次のことがわかった. (1) 0.3~0.5ボルトに酸化電位をもつアミン化合物のゴムに対する熱劣化防止は優れている. (2) 一般に劣化しにくいといわれているIIR, EPTも純ゴム配合においては比較的熱劣化しやすく, アミン化合物のこれらのゴムに対する酸化劣化防止能は(1)と同様の関係にあった. (3) カーボンブラック配合IIRおよびEPTに対するアミンの作用は劣化初期において同様な傾向を認めたが, 劣化時間が長くなるほど見かけ上最大劣化防止能を有するアミンの酸化電位は高電位側に移動することがわかった.ジエン系ゴムにおいて, ゴムの劣化に及ぼす充てん剤の作用は比較的小さい.一方IIR, EPTに対する作用は大きい.これはカーボンブラックなどがアミンの相乗剤として働らくか, または熱空気によって生じたゴムラジカルが充てん剤と結合して見かけ上劣化しがたくなるためと考えられる.This publication has 0 references indexed in Scilit: