Carboxylation of Sulfurized Calcium Phenates.

Abstract
硫化カルシウムサリシレート開発検討の一環として, アルカリ金属フェノキシドの Kolbe-Schmitt 反応を経由する従来法とは異なり, 硫化カルシウムフェネートに直接カルボキシル基を導入する新しいプロセスの開発を目指して反応の条件を検討した。ここでは, 酸化カルシウム当たりアルキルフェノールを過剰に使用する方法で調製したカルシウムフェネートと硫化カルシウムフェネートを用いた。生成したカルボン酸誘導体はアルキル置換サリチル酸のみであり, その収率は(1) 二酸化炭素処理工程におけるエチレングリコール成分を少なくする, (2) 酸化カルシウムに対するアルキルフェノールの配合比を2.0以上にする, (3) カルボキシル化されないフェノール硫化物の生成を抑制する, および (4) 二酸化炭素処理温度を140°C以上にする, ことなどにより増加することが判明した。この結果, カルシウムサリシレートの新しい製造プロセスに目処がついた。

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