Meiotic Arresting Action of the Substance Obtained from Cell Surface of Porcine Ovarian Granulosa Cells

Abstract
卵胞内に存在すると考えられる減数分裂休止因子の分離を試みた.供試動物としてブタを用いたが,休止作用は卵胞液には認められず,顆粒膜細胞層に認められた.しかしその休止作用は顆粒膜細胞層を卵母細胞に接着させることによってはじめて発現した.そこで休止因子は顆粒膜細胞層,とくにその表層に存在する物質であろうと考え,表層物質を抽出し,その生理作用をしらべた.遠沈して集めた顆粒膜細胞の浮遊液1mlに10mlの1M尿素および5mM EDTAを含むトリス緩衝液を加え,37Cで30分間培養した.ついでセファデックスG-25のカラム(3.5×40cm)で2回ゲル〓過し,紫外線分光光度計で各分画の280mμにおける吸光度を測定した結果,表層物質は2つのピークに分離された.ピークの出た溶出部分の各分画を凍結乾燥し,えられた乾燥粉末を培養液に加えて減数分裂にたいする作用をしらべたところ,うち1つのピークの分画からえられた乾燥粉末に減数分裂休止作用を認めた.

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