CLINICAL APPLICATION OF EXTRACORPOREAL SHOCK WAVE LITHOTRIPTER

Abstract
1984年12月より1985年2月にかけて, 体外衝撃波腎結石砕石機 (Extracorporeal Shock Wave Lithotripter, 以下ESWL) の臨床治験をおこなったので, その結果を報告した. 対象は, 上部尿路結石の30名55結石で, ESWL術後4週目のレントゲン撮影で結石陰影を認めない者21名 (70%), 5mm以下の小結石を認める者2名 (7%), 5mm以上の残存結石を認める者7名 (23%) であった. 1回の治療でほぼ満足のいく結果を得られた者は24名 (80%) で, 残り6名は2回目のESWLかあるいは何らかの方法を講じる必要があった. 実際には4名に再度のESWL, 1名に尿管口切開, 2名は尿管結石の自排を期待して経過観察中 (重複例もあるので合計6名) である. 血液生化学上の変化は, 治療後にいくつかの項目で変化が認められたが, 主として筋, 腎, 肝, 血球成分などの破壊による一過性の変化と考えられた. ESWLの治療によって問題となるような副作用や合併症もなく, 従来の手術的治療法に比して適応が正しければ, 優れた治療法であることが確認できた.

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