3 Cases of Elderly Malignant Lymphoma of the Thyroid Gland.
- 1 January 1994
- journal article
- case report
- Published by The Japan Geriatrics Society in Nippon Ronen Igakkai Zasshi. Japanese Journal of Geriatrics
- Vol. 31 (10) , 815-820
- https://doi.org/10.3143/geriatrics.31.815
Abstract
70歳以上の甲状腺悪性リンパ腫に対し化学療法, 放射線療法を施行し完全寛解となった3例を経験したので報告する.〔症例1〕87歳, 女性. 10年前より橋本病にて当院通院中. 左頸部腫瘤にて甲状腺吸引生検を施行し瀰漫性小細胞型 (B細胞型) と診断. COP-BLAM療法および放射線療法にて完全寛解となり, 外来通院中.〔症例2〕71歳, 女性. 右頸部腫瘤にて当院受診. 生検の結果瀰漫性中細胞型, B細胞型と診断. 同時に甲状腺機能低下を認めた. COP-BLAM療法および放射線療法にてCRとなり, 現在外来通院中である.〔症例3〕76歳, 男性. 12年前より橋本病にて他院通院中. 右頸部腫瘤にて来院し, 甲状腺吸引細胞診にてB細胞性リンパ腫と診断し, COP-BLAM療法および放射線療法にて完全寛解となり, 外来通院中. 3症例とも化学療法と放射線療法の併用により完全寛解となり, 治療によりマイクロゾーム, サイロイドテストが陰性または低倍率となった.今後, 高齢者と共に甲状腺悪性リンパ腫の増加が見られると思われ, 診断および治療方法の更なる確立が必要と思われ報告した.This publication has 0 references indexed in Scilit: